主にプロジェクターとセンサーで作り出された世界で様々な体験をすることができる。
こちら側のアクションによって映し出されるアニメーションは変化していき、まったく同じアニメーションが流れるということがない。
そこが、このアート作品の価値だと思う。
そもそも自然界にはまったく同じことが起こるということはありえない。
その自然界の状況に極力近づけることにより、子どもたちの感性を養えるアトラクションとして成立させているところはすごいと思う。
動きを通した神経への刺激は感性に影響を与える。
子どもたちは自然の中で思い切り遊ぶことによって様々な学びを得ることができると考えるが、それができていないと神経への刺激が不十分となり、成長の幅が狭まってしまう。
チームラボがつくるアート作品は、こちらの動きに対してものすごく細かく反応が変わるよう設計されており、自然からの学びが不足している部分を補える体験ができると思う。
身体の動きから感性を養うという考えは本当に重要だと考えており、このような機会がもっと広まって欲しいと思う。
全身に張り巡らされた神経を刺激し、知的好奇心を震わせることができれば、もしかすると一人の少年の人生を変えるぐらいの作品になるのではないかと思う。
今は主に子どもがターゲットの作品が多いが、この技術を応用すれば中高年の身体能力アップや認知症予防に効果のあるアトラクションもつくることができるのではないかと考える。
今の学校教育を見ていると日本の将来が暗く思えてしまうが、このような技術を実際に目の当たりにすると妄想が膨らみワクワクしてくる。