大人と子どもにおける走り方の違い

子どもたち走っている姿と大人が走っている姿を比較してみて気付いたこと。

子どもは手足なども末端ではなく、身体の中心部分(体幹)をうまく使って走っているように思う。しかし、まだそのパワーを地面に伝えることがうまくできていないし、そもそも出力が小さいためスピードが出ていない。

それに比べて一般的な成人の多くは走るとき主に手足を使っているように見え、体幹の移動がスムーズにいっていない。

 

なぜこのような違いが生まれるのか?

人間は進化の過程で手足を使った非常に精密な動きができるようになってきた。しかし、身体の末端を使った動きに頼るあまりに一番大事な体幹から生まれる動きができなくなってきているのではないかと私は考える。

身体の中での個々の部分のパフォーマンスに頼りすぎているのではないか。

人間の成長過程と人類の進化の過程が重なって見える。

成長して知性が発達するにしたがって、どうしても目に見える箇所やその動きに意識がいきがちになるけれど、本当に大事なのは目に見えない部分を想像し、また組み合わせてパフォーマンスに繋げることだと思う。

ここにヒントがあるような気がする。

 

子どもから大人へ成長していく過程で、身体の使い方にフォーカスすることが知性や感性を育む上でも非常に重要ではないかと思う。