呼吸筋を鍛えることが持久力強化につながるのか

新聞記事で、横隔膜や肋間筋といった呼吸筋をトレーニングして鍛えることで呼吸に関係するエネルギー消費が抑えられ、ランニングなどのパフォーマンスが上がるのではないかといった記事を見た。

呼吸をするとき肺は自ら動くことはできず、その周りの筋群がサポートすることによって膨らんだり縮んだりしている。

ということは、呼吸に関係する呼吸筋を意識的に鍛えることによって持久力アップを図れるのではといったことだと思う。

 

私はこの考え方は違うのではないかと思う。

人間はそれぞれに元々生まれ持った身体のバランスがある。

横隔膜や肋間筋といった部分にもその人の骨格などに合ったバランスが存在しているはずである。

それを崩してしまうことで全体的なバランスが失われる可能性がある。

 

人間はパワーやスピードなど個々の能力では他の動物には勝てず、様々な能力を組み合わせることで進化してきた。

だからパフォーマンスを上げるために重要なのは力の使い方を変えることであり、個々の部分にフォーカスして鍛えることではないと思う。

 

競技力を上げたいがために身体の部分的な筋力トレーニングを重ねた結果、筋力は上がったがそもそもの競技力は下がってしまったという話はたくさん耳にする。

競技レベルが上がるほど、筋力トレーニングの難易度は上がると思う。