昨日、東大のメタバース工学部が開講したという記事を見て。
単に講義を動画配信するのではなく、メタバース上でアバターが講義を行うというかたち。
zoomなどではできなかった、よりリアルな体験を実現できるのではないかと思う。
このようなかたちで開かれた学びの場ができるということは、これからの日本の社会にとってすごくいいことだと思う。
中高生や社会人に向けたプログラムが組まれているようであるが、特に良いと思うのは中高生に向けたプログラム。
これまでは、技術系のことについてもっと深く学びたいという中高生の需要があったにも関わらず、大学に入学しないと学べないという年齢的な制約があった。
それが、こういった場が生まれることによって制約がなくなり、意欲のある子どもたちはどんどん学びを深めていくことができる。
学びの選択肢が増えたという意味で非常に意義のある取り組みだと思う。
また、さらに技術が進歩して内容が充実してくると、リアルな大学に行く意味が失われていくのではないかと思う。
メタバース上での学びがスタンダードになれば、大学を選ぶ際の距離的な制約が無くなり、大学選びのフィルターも変わってくる。
そうなれば、全国の大学も戦略を変えていかなければならない。
移動の制約が失われていくのであれば、公共交通機関も利用者が減ってしまう可能性がある。
メタバースの登場によって、マーケットの構造も変わっていくと思われる。