今の消費者が強く求めている利便性とは、タイムパフォーマンスの効率化である。
とにかく時間効率のよいものやサービスが選ばれる傾向にある。
この傾向は家事においてはすごくいいことだと思う。
調理や洗濯などにかかる時間をできるだけ圧縮し、生活の生産性を高めることによって自分がやりたいことにより多くの時間を割けるようになる。
一方で、映画やドラマなどの動画の倍速視聴は良くない傾向だと私は思う。
現在はデジタルの技術が向上したことによって、見たいものや聴きたいものがいつでも自分の好きなときに楽しめるようになった。
しかしそれは一方で限られた時間を何に使うかという選択肢が増えたことを意味する。
選択肢がありすぎることで、大して興味を持っていないものにも時間を奪われてしまう。
何もかも倍速で消費することによって一見時間を有効に使えているように思えるが、それは浪費する時間が増えただけだと思う。
コンテンツに時間を奪われている。
倍速にすることによって本当に時間を有効に使えているのか。
無意識に消費するのではなく、それは自分にとって投資なのか浪費なのか考える必要があると思う。