ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから約半年。
西側諸国はロシアへの様々な制裁を課しているが、思うような効果が得られていない。
経済制裁は諸刃の剣。
欧米や日本などはエネルギーの分野でロシアに依存している部分が大きいため、結局報復を受けてしまう。
今後中国が台湾へ侵攻したとして、欧米諸国や日本は中国へ経済制裁を行うことは可能なのだろうか。
私は今のままでは効力のある経済制裁は難しいのではないかと思う。
中国からの輸入に頼っている国も非常に多く、報復を受けた際にそれらが滞ってしまうとダメージが非常に大きい。
今後日本としてはロシアや中国への依存度を下げていく必要があると思う。
特にエネルギーに関しては原発再稼働も含めて早急に進めていかないと、中国がいつ台湾への侵攻に動き出すかわからない。
中国は、今回のロシアへの経済制裁とその結果から学びを得ている。
それを踏まえて周到に準備をした上で行動に出ると思われるので、今回同様の制裁内容になると効果がほとんど得られない可能性もある。
日本は防衛力を強化しながらも、中国の台湾侵攻後の世界についても考えていかなければならない。
中国やロシア側と、欧米諸国や日本が経済的に分断されていく世界になる可能性があるのであれば、それに備えた動きも必要ではないかと思う。