教養教育のあり方

私が大学時代に知ったことで印象に残っていることのひとつに「日本と海外の大学における教養に関するカリキュラムの違い」がある。

欧米の大学はリベラルアーツを非常に重要視しているが、日本ではその存在感は薄いように感じる。

ここには日本と欧米の社会に対する向き合い方の違いが表れているのではないかと思う。

 

欧米では個人それぞれが社会の課題などを自分ごととして考え、それに対する自分の意見を持つことが当たり前であるという考えを持っていると思う。

社会の一員として責任があり、自分が社会を変えていけると思っている。

それ故に、自分の専門分野だけでなくあらゆる分野に対して興味を持ち、自分の考えを持っておくことが普通となっているのではないか。

 

それに対して日本ではそのような考え方を持っている人は少ないと思う。

これでは国としての力の差が出るのは当然のように思える。

 

働き方の多様化による影響などもあり、わざわざ大学へ進学する意味が問われてきている。

偏差値の高い大学へ入ることへのメリットもどんどんなくなってきていると感じる。

 

大学はカリキュラムを見直し、教養教育を強化していくべきだと思う。

文系理系に縛られず教養を学べる場をつくり、自分自身や社会に対して問いを立て、考え意見を持てるような学生を育てるべきと考える。