ONE PIECE FILM REDを映画館で鑑賞。これで3度目。
同じ映画を3度も観に行くのは初めて。それだけ自分にとっては映画館で観る価値のある作品だと思っている。(思わされている?)
もうストーリーが分かっているのになぜ改めて観に行こうと思うのかを考えると、
映画館という臨場感溢れる空間で歌を聴くため、ライブを観るために行っているような感覚になっているからだと思う。
今まではこれほど歌を前面に出した作品がなかったので、この新しいアプローチが本当に新鮮に感じる。
おそらく制作スタッフ側も、いかに映画館に観に来てもらえるかを意識して設計した作品ではないかと思う。
新しいマーケットを創り出しているという点で本当に素晴らしいと思う。こういう需要が市場にあったことを気付かされた。
私がこの作品内で一番気に入っているところは、歌に合わせて戦闘シーンが描かれるところ。
戦闘に関係する効果音はなく、そこに流れるのは歌。
歌の演出を戦闘シーンとして見事に組み合わせているのが素晴らしい。
また今回新たに感じたことは、映画の中で用いられている設定が現実世界の比喩なのではないかということ。
既成概念にとらわれ、自分が本当にやりたいことがわからず自分の人生を生きられていない人の世界と、自分が本当にやりたいことを理解し、情熱をもって人生の幸福感を感じられている世界。
この2つの世界の違いが映画の中に重なって見えた。
全然違うかもしれないけど、変われない人は変えられてしまうという言葉が思い浮かんだ。