熊本市の慈恵病院が設置している「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」に預けられ、その後18歳になった男性の思いが先日の新聞で語られていた。
3歳のときに赤ちゃんポストに預けられたとのこと。
そのときの親の気持ち、子どもの気持ちを想像するとなんとも言えない悲しい気持ちになる。
私はこの赤ちゃんポストの存在には否定的な立場。
確かにこういったシステムがあることによって救われる命はあると思うし、複雑な家庭事情を抱えた親の最後の選択肢としての役割は果たしているのかもしれない。
けれど、救うことができている命はほんの一握りでしかなかく、それが存在することによって逆に親子の間の糸が切れてしまうケースも多いのではないかと思う。
そこよりもっと前の段階でサポートができるような体制が必要ではないか。
最近はマッチングアプリが普及してきたこともあり、本人の望まない妊娠、出産が増加しているのではないかと推測する。
望まない妊娠によって生まれてきた命を虐待によって死なせてしまったり、赤ちゃんポストに預けられてしまう前に、受け皿があるべきと思う。
赤ちゃんが育てられない人と、赤ちゃんを育てたい人をマッチングさせる仕組みもできてきているようであるが、このような仕組みはすごくいいと思う。
特別養子縁組を選ぶこととなった親をサポートできるような支援の仕方がいいのではないかと考える。