子どもは親だけでなく、住んでいる地域からも大きく影響を受ける。
周囲の大人の背中も見て育つということ。
これを近隣効果というそうだが、これはおそらく思われているよりも大きいのではないかと思う。
どうしても親の考え方や教育に対する姿勢が子どもに大きく影響しているように思えるが、考え方のクセは周囲からの影響が大きいのではないかと考える。
一度身についた思考パターンのクセはなかなか変えるのが難しいと思うし、その存在に気付くことも難しいかもしれない。
だからこそ、子どもの頃にどういった思考パターンを持つ人達がいる環境で育つかは重要だと思う。
もし思考のクセをニュートラルに戻し、違った考え方を身に付けさせたいと思うのであれば、それが可能な環境へ移動させてあげることもひとつの手なのではないか。
そしてこれは大人についても同じような考え方ができる。
ひとつの会社や学校などにはどうしても似たような思考パターンの人が集まってきてしまうと思う。そしてその集団に長い間在籍していると、最初はイキイキとして野望に溢れていたような人も同じような考え方に染まってしまう。
殻を破り、自分をエナジャイズするためには環境を変えることが必要であると思う。
また、親の学歴が高い方が、子どもへの時間投資が長くなる傾向があるという。
学歴が高いほど子どもの教育に熱心。
おそらく自分の体験から、自然と子どもにもそうさせるように動くのだろうと思う。
だが、これによって子どもの能力に顕著な差が出たりはしないと思う。
親から子どもへの関わりとして一番重要なのは、多様な経験だと思う。
子どもの頃でなければ養えないものとして「反射」があり、それは多様な経験を通して身につく。
反射(頭の回転の速さ)を身に付けさせるのに親の学歴は関係ない。
そしてそれも、まわりの大人たちによる影響が大きいと思う。
近隣効果は予想以上に大きい。