社会はすごいスピードで進化していっているのに対し、教育の世界の進化が見られないのはかなり危うい状況だと感じる。
特に大学教育の意味、役割に変化が生じていると思う。
学歴が本当に関係のない時代になりつつある。むしろ高い学歴が人生の足かせになりうる可能性もある。
今の社会だと、大学に行くよりも市場に出て自分の力で稼ぐ経験を少しでも早く積む方が、よりキャリアの幅が広がるのではないかと思う。
若い時期の貴重な4年間を、はっきりとした成果の得られない大学で過ごすのは非常にもったいないと思う。
今や大学に入る学生は推薦やAO・総合型入試が半分以上を占めている。
大学側としてはそうしないと学生の確保が難しい状況になっている。
しかし、その影響は学力に出てきている。
昔と比べ、明らかに学生の質は下がっていると思う。
入るのも簡単、卒業するのも簡単となった日本の大学を見ていると、今後の日本がますます世界から遅れをとっていくのではないかと感じる。
そもそも4年間だけでは足りず、今や生涯に渡って学び続ける必要も出てきているが、自ら好奇心を持って学びを進める起点として、大学の価値を高める改革が必要だと思う。