ONE PIECE FILM RED(2回目)

前回観たONE PIECE FILM REDがものすごくよかったので、もう一度映画館で違う角度から観てみた。

 

私としては、ストーリーの部分よりもライブの部分にすごく魅力を感じる。

使用されている楽曲の完成度が素晴らしく、なおかつ歌い手の技術も素晴らしい。

それを映画館で聞けるということ自体に価値を感じる。

仮にワンピースの映画じゃなくて、映画で使用されている歌を聞くだけだとしても私はお金を払って聞きに行くと思う。

それぐらいクオリティが高い。

そして映画のライブ中のアニメーションがまたハイレベル。

キャラクターの動きや立体感がリアルで引き込まれてしまう。

 

Mr.Childrenのライブで、歌を聞きながら大きなスクリーンで流れるアニメーションの演出と重なり合ったパフォーマンスに心が震える。

それと似たような感覚を味わえる。

 

実際にアーティストのライブに足を運ぶのもいいけれど、これからは仮想空間でこういった新しいかたちのライブに参加できる時代になるのかもしれない。

 

キャラクターが発するセリフについて。

自分なら世界を変えられるといったセリフがあり、そこが今回の映画で一番考えるところがあった。

そこまでいかなくても、自分だったら社会を変えられるだとか、世の中を良くしていけるといった感覚を持っている人はどれだけいるのだろう。

日本人は欧米人に比べそういう意識を持った人が少ないと思う。

だからこそ、日本ではアニメの中で「自分ならできる!」といった部類の発言が生きてくるのではないかと感じた。

 

今回私はこの映画にすごく面白さを感じ、改めてもう一度観たいと思ってしまった。

お金を払って、映画館に行く価値の作品だと思っている。

しかし一方で実際のところ、自分の中の心はこれを本当に面白いと思っていないのではないかと感じている。

外部からの刺激で面白いと思わされているだけなのかもしれない。

価値を感じさせられてしまっているから、貴重な時間とお金を使ってでも映画館に行くという行動をしてしまっている。

自分が本当に面白いと思うものはもっと深いところにあるのではないか。

映画館に向かう道中でそんなことを考えてしまった。