最近は人的投資を重要視する企業が増え、リスキリングという言葉も頻繁に聞かれるようになった。
特に大手企業はデジタル人材の確保に向けて必死で取り組みを進めているように感じる。
8月には、大手企業が連携して人への投資に取り組む「人的資本経営コンソーシアム」が設立され、みんなで人材に投資をしていこうという姿勢が見られる。
こういった企業間の連携はすごくいいことだと思う。
もはや今はひとつの企業の中で人材を育てていくという考えは時代遅れになっていると感じる。
競合他社に負けないように人材を囲い込むのではなく、社会全体として人材に投資をしていかなければならない。
人材が学びを進めるのは結局は個人の意志によるから、転職などで他の企業に移ってしまう可能性もある。
それも踏まえて、社員の学ぶ意欲を引き出す場をつくる企業がいい企業だと思う。
これからの課題は、学びだけになってしまわないようにすることだと考える。
学びたいというニーズは結構あると思っていて、学びやすい環境さえ整えてあげれば自ら学びを進める人は多いのではないかと思う。
ただ、学ぶこと自体が趣味みたいなかたちになってしまわないように注意する必要があると思う。
とりあえず資格を取るみたいな学びもよくないと思う。
得た学びを価値を生み出すことに繋げられないと投資効果が半減してしまう。
学んだ技術や知識を現場で実践し、確実に身に付けられるようなシステムも重要になるのではないかと思う。
学ぶことが楽しいと思える社員が増え、身についた技術を生かして仕事をすることが楽しいと感じる社員も増えてくれば、もっとワクワクする社会になるのではないかと思う。