ジュラシック・ワールド/新たなる支配者を鑑賞した感想。
恐竜が本当にあのような風貌であのような動きをしていたかどうかは分からないし、正解はないけど、スクリーンの中で恐竜として動く生き物は本当にリアルで細かい部分にまでこだわりを感じる。
動きの滑らかさや鳴き声の迫力、動いたときの土埃の立ち方など違和感が感じられない。
恐竜に猛スピードで追いかけられるシーンでは、スピードを出したときの走り方は爬虫類などの走り方を参考にしているのだと思う。
所々に見られる一見無駄な動きがリアルさを出している。
恐竜に追いかけられるスリルが観る人を楽しませている。
この映画が観る人に提供している価値は、もし恐竜がいたらどんな振る舞いをするかをリアルな映画から観察することができること。
また、本来はあり得ないけど、今の人間や動物と恐竜が同じ時代に存在した場合のイメージを見られるということだと思う。
もし自分が監督だったら、もっと恐竜が大量に出てくる場面をつくる。
小さめの恐竜が大量に出てくることで気持ち悪さを出すことができると思う。
今は大きな恐竜が出てきて強さを演出する場面はあるけど、そういった場面は少ないように思う。
特に印象的だったのが、マルタ島での場面。
マルタ島の風景や町並みが美しい。恐竜よりそちらの方に興味が向いてしまった。
なぜあの場所を撮影場所として選んだのか。
もちろん風景が美しいこともあるだろうけど、入り組んだ狭い道で恐竜から逃げるシーンを撮影することでスピード感が出せるからだと思う。
狭い道で尚且障害物もたくさんある中をうまくすり抜けていくスリル感やスピード感を出すには丁度いい場所だと思う。
この映画はわざわざ映画館で観る価値はある作品だと感じた。