答えのない世界

世の中にある問題はほとんど答えのない問題ばかりなのに、答え合わせをしようとしてしまう。

自分もなかなかその癖が直りきっていない。

 

なんでも正解があるように思ってしまうのは、やはりこれまでの学校での影響やスポーツでの影響だと思う。

大学生になってからは、答えのない問題に向き合う機会も増えてきたけれど、高校生までの時期はほとんどの問題に正解があった。

試験ばっかりやっているとこういう悪影響が出てくるのかと最近になって感じる。

 

ずっと続けてきた陸上競技でも、自分で考えていろんな練習をやってはいたけれど、もう一歩踏み込んで、実際にやってみた結果からフィードバックを得て次に向けてトレーニング方法を細かく修正していくという取り組みがあまりできていなかった。

一流選手がやっている練習メニューが正解だと思って真似をしたりしていたこともあった。

厳しい、きついトレーニングをしていると記録は伸びるけど、結局は自分で考えたものではないので、ある程度で頭打ちになってしまう。

この練習が正解だと思い込みすぎると成長しない。

 

意見に正解なんてないし、自由に自分の意見が言えるということを意識し始めてから、徐々に自分の頭で考えられるようにはなってきた。

しかしまだ完全には抜けきれていない。

今までの自分は優等生キャラになりすぎていた。

周りからの評価を気にして優等生っぽく見せようとしている自分としっかり向き合っていかなければならない。

 

私が正解を求めるのは失敗をしたくないという意識が強すぎるからだと考えている。

失敗することによって失われる何かを恐れすぎている。

また、そうなることによって生まれる状況を怖がっている。

 

なぜそういう心理状態になってしまうのか、自分もわからない部分が多い。

そこはしっかり自分と向き合って紐解いていく必要があると思っている。