今日で世界陸上オレゴンが閉幕。
陸上競技での世界の一流選手の動きは本当に美しい。
特に短距離選手の動き。
地面からもらった反発を前へ進む推進力に変える技術が凄い。
同じような体格の選手で、同じようなピッチなのにゴールするときにはかなり差が生まれているのはなぜなのか。
ほんの少しの走りの差で結果が違ってくる世界。短距離は本当に奥が深いと思う。
客観的に見えているフォームと、本人が主観的に意識している走り方は違う。
そこが本当に難しいところで、自分がいい走りをイメージしてその通りに動こうとしても、客観的にはそうはなっていない。
その動きをするためには他のポイントを意識しなければならない。
そしてそれは自分で考えて見つけなければならない。
自分の身体で仮説検証を繰り返す作業が必要になる。
そこがある意味陸上競技の面白さなのかもしれない。
今回特に印象に残ったのは男子200m王者となったノア・ライルズ。
予選からすごく楽しそうに走っていたし、期待されている中で期待通りの結果を残すところに貫禄を感じた。
元長距離選手としては、やはり中長距離種目も気になる。
ケニアやエチオピアの選手が伸び伸びと走る姿を見ていると、日本人では勝つのは難しいのではないかと感じてしまう。
あんなスピードで長距離を走ることができたらどんなに楽しいだろうと思う。
日本人選手が5000mや10000mの先頭集団で戦えるようになるためには、まだまだスピードが足りない。
欧米選手の最近の活躍を見ていると、1500mで世界と戦えるぐらいのスピードは必要。
そこをクリアできれば、日本人選手ももっといい戦いができるはず。