今回の事件により、特に世間の注目を集めている人の街頭演説の危険性が浮き彫りになったと思う。
街頭演説の要人警護は難易度が高い。
360度から攻撃される危険性があること、不特定多数の聴衆がおり、持ち物検査などもできないことなどがネックとなり、いくら警備を強化しても限界がある。
今後は街頭演説の実施基準も厳しくなっていくはず。
特に世間の注目を集め、危険性が高いと判断される場合には、街頭演説ではなくホールなどでの演説に切り替えさせるようにすべきだと思う。
また技術的には難しいかもしれないけど、AIを搭載したロボットを配置して360度常時監視させ、怪しい動きをしている人物や危険物を持った人物を特定して警告させるといった手段も開発に向けて取り組む価値があるのかもしれない。
今回のような事件を起こさないために思い切った取組みが必要。
それに加え今回、元首相であるにもかかわらず、警視庁のSPが1人だけしか付いていなかったというのが気になった。
通常時は1人でいいとしても、演説時などのより危険性が高い場合には複数人SPを付けるべきではないかと思う。
安倍元首相の銃撃事件の後、奈良県警本部長が会見を行った中で、「警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極み」という言葉が重く、印象に残った。
守りきれなかった悔しさを想像すると胸が痛む。