高度人材の奪い合い

ロシアのウクライナ侵攻の影響により、ロシアから高度なスキルを持った人材が流出しているという。

企業もそうだが、国においても高いスキルを持った成長の担い手を欲しがっている。

新聞記事では、優秀な人材をつなぎとめ、海外からも高度人材を呼び込むことができる国は成長し、それができない国は競争力がなくなってしまうと書いてあるが、

私はそうではないと思う。

 

その国に住んでいる人たちだけが自国の成長を支えているわけではない。

今や海外にいても日本の仕事ができるような時代である。

海外にいても、日本の成長に貢献してくれている人はかなりいるはず。

 

ロシアからすると、こういった事態も想定内なのではないかと思う。

国内に残っている人材だけで勝負していくなんていう考えではないはず。

 

日本の場合は移民政策をとっていないため、高度人材の受け入れなどに関しては他国にくらべ圧倒的に不利。

高度人材の獲得競争で他国と勝負するのは無理なので、

そこは諦め、高度なスキルを持った人材が来てくれないことを前提に成長の道筋を考えるべきだと思う。

 

これから求められるのは高度人材の誘致ではなく、その国に定期的に関わってくれる、関心を持ってくれる高度スキルを持った人口の増加である。