シン・ウルトラマン

映画館でシンウルトラマンを鑑賞。(2回目)

庵野秀明展を観た後なので、製作の裏側を想像しながら細かい部分に注目して鑑賞。

 

特撮のシーンがかなりリアルで、怪獣の動き、ウルトラマンの動きに違和感がない。

これまでのウルトラマンとまったく違う感じ。

テレビで放送されているウルトラマンの戦闘シーンはあまり迫力、面白さが感じられないがシンウルトラマンは迫力がすごい。

 

テレビ版と特に異なるところはスピード感と緩急の付け方だと思う。

それが迫力の違いになっている気がする。

怪獣がビルにぶつかって、ビルが崩壊するシーンにすごくこだわりを感じた。

砕けた破片のひとつひとつがものすごく細かく、散らばり方もリアルで美しさを感じた。

怪獣にもスピード感があり、細かい動きは滑らかでリアル。

ウルトラマンや怪獣のフォルムというか造形もすごく美しい。

 

ある戦闘シーンではエヴァンゲリオンと似たような雰囲気を感じた。もしかしたらそこが、庵野さんの味が入っているところなのかもしれない。

 

そして庵野さんについて。

幼い頃からアニメや特撮への情熱を持ち続け、何十年も経験を積み重ね、大好きだったウルトラマンという作品の映画において監修を務めているという事実に感動するというか、リスペクトを抱いている。

庵野秀明展で見た限り、少年の頃からまさにアニメオタク。

一つのことに没頭するその才能は幼い頃の作品からもひしひしと伝わってきた。

あの笑顔の少年がここまでの作品にたどり着けることを思うと、オタク的な才能や性質は伸ばしてあげることが大事だと感じる。

 

ひとつの分野にとことん没頭できる生き方が、人生を楽しめる、人生の美しさを感じられる道なのかもと感じる。