日本選手権10000mを観戦した感想

少し前ですが、国立競技場で開催された陸上の10000m日本選手権を観戦してきました。

日本選手権を観戦するのは初めて。

10000mに出場する選手だけに用意されたステージであり、あのトラックで走ることができる選手たちの気持ちを考えただけでテンションが上がってくる。

選手たちの絞られた身体、走りのキレ、軽さから、日々のトレーニングの消化具合を想像してしまう。

 

観客もまずまず入っており、音楽や実況での盛り上がりもあって、いいレースが期待された。

標準記録を突破して優勝すれば、即世界選手権代表内定という状況であったが、やはり記録と順位を両方求めるのは、よほど突き抜けた実力がないと難しい。

気温などのコンディションがよくなかった面もあるが、記録はあまり出ていなかった。

外国人ペースメーカーがついて、記録が狙えるようセッティングされた大会であったが、選手間の駆け引きによって牽制が多くなってしまってのが要因か。

期待どおりの記録は出なかったけど、それでも最終的には勝ちきる相澤選手のパフォーマンスは素晴らしかった。

 

日本選手権の種目の中で10000mだけを別の日に開催するというのは、世界と戦える日本人選手を育てるという意味でもすごくいい試みだと思う。

他種目より時期を前倒しすることにより気温もそれほど上がらないため記録も狙いやすい。

10000mだけという特別感もあるので何かが起きる雰囲気も出てくる。

いいレースになるための要因はいくつかあるけど、会場の雰囲気は結構重要だと思う。

東京オリンピックも行われた国立競技場での開催というのも特別感があってよかった。

 

あの会場でオリンピックの陸上競技が観戦できなかったことは非常に残念。